ポオ詩集 サロメ―現代日本の翻訳 (講談社文芸文庫)
ポオ講談社
講談社
本文庫の窪田般彌氏の解説が素晴らしい。
本シリーズの装幀は一貫して菊池信義氏のようですが、これも美しい。
日夏氏のことは澁澤龍彦氏の「偏愛的作家論」でも取り上げられているので、
興味のある方は読まれると楽しいかと存じます。
新仮名本を河に流して嗤う伝説が実に可笑しい。呵々。
おっと、話が逸れた。
一言で申せば、表意文字を持つ國に生まれた悦びを、
随喜の涙を以て味わうことの出来る一冊でありましょうか。
泣かされる御仁もあるかと存じますが、そういう方には泉鏡花をお薦めする。
どちらも、読む、酒なり。
本シリーズの装幀は一貫して菊池信義氏のようですが、これも美しい。
日夏氏のことは澁澤龍彦氏の「偏愛的作家論」でも取り上げられているので、
興味のある方は読まれると楽しいかと存じます。
新仮名本を河に流して嗤う伝説が実に可笑しい。呵々。
おっと、話が逸れた。
一言で申せば、表意文字を持つ國に生まれた悦びを、
随喜の涙を以て味わうことの出来る一冊でありましょうか。
泣かされる御仁もあるかと存じますが、そういう方には泉鏡花をお薦めする。
どちらも、読む、酒なり。
ビリチスの歌 (講談社文芸文庫―現代日本の翻訳)
ピエエル ルイス講談社
講談社
ご存知ピエール・ルイスの出世作にして代表作。恋多き奔放な女性詩
人・ビリチスの古代ギリシア語詩のフランス語訳という原本の「設定」
に合わせて、素晴らしく雅な日本語に移しつつ、思わず震えてしまうほ
どの官能性を湛えた鈴木信太郎の翻訳は国宝級の絶品であります。特
に、幸福感に満ちあふれた恋人との甘い蜜月から、瑣末な疑いを端緒に
恋人を失ってしまい、また旅立つことになる第二部は悶絶級の美しさ。
また、遺跡から発掘された壷の絵のような挿絵も、この物語に情緒を
控えめに添えております。
ただ残念なことに、この講談社文芸文庫はたくさんの素晴らしい作品
を出版していながら、高価なものやすぐに絶版になってしまうものが多
く、この作品も例外ではありません。ほとんど手に入らない状況になってい
ます。ほんと、どうにかならないもんですかねぇ……